盲導犬に心を射ぬかれる

標題は特にシャレとかではないです。

今日、エレベーターに乗りこむと目の不自由な女性と盲導犬が乗っていた。
すぐに、この女性はどうやって降りる階をわかるのかと思ったが、音声ガイドで「~階です」とアナウンスがあるので、それでわかるのだと気づいた。
盲導犬は、回りに人がいるのに動揺する様子もなくしっかり微動だにしない。

大型のペットを飼ったことがないこともあるのか、自分は動物にそんなに特別な感情を抱いていない。
小さい頃に弟が飼っていた亀とジュウシマツは可愛いと思って育てたが、そのジュウシマツを頻繁に狙うよその猫のせいで、猫は嫌いになった。
それでも、犬は嫌いではないし、
身近でしっかり見ることもなかった盲導犬を偉いなあと見ていた。

すると、「二階です。」のアナウンスとともに微動だにしなかった盲導犬がピクリと動き、目の不自由な方を先導して開いた扉から出ていった。
その瞬間、僕はおもいっきり胸を射ぬかれた。
君はどうやって、主が二階で降りることをわかったのか。
事前に主から言われてたんだろうが、その指示を的確に把握して実行するなんて、すごいなぁ、君は。
その甲斐甲斐しいまでの盲導犬の動きに、一瞬で心を持っていかれた。

今日はそんな新しい発見ができて、疲れた心身も偉大な彼(彼女?)のお陰で癒された。